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Vol.18 背骨を整える
 
背骨の中には、『脊髄』という脳に直接連なる中枢神経系が存在し、その重要性もよく知られているところです。
 
外界からの情報は脳で取りまとめられてから、脊髄を通じて背骨の外にある末梢神経系に命令として送り届けられることで、生命活動は営まれます。そう考えてみると、部分である身体の各所の反応も脳の反応の表れといえます。
 
このように、脳の統制下で身体は活動するはずなのですが、脳からの命令を受け取る側がその命令に対して反応が鈍くなる場合があり、そういう状態が続くと身体は『病的な』状態になりやすいようです。

脊柱起立筋とは背骨を支える筋肉なのですが、その高さの背骨の中にある神経に対応して緊張します。ですから、胃が弱い人の脊柱起立筋は、胃に関係する胸椎4番の高さで凝っています。

問題なのは、なんらかの原因で一度凝ってしまった脊柱起立筋の緊張が、無くならないことがあることです。それは、脳からは緊張をやめろ≠ニいう命令が出ているのに、現場では逆に凝れ≠ニ命令が出されていることになります。

この時点で、脳の統制は矛盾を生じ、トラブルを起こし始めます。
脊椎の数だけ、そのトラブルは起こりえるわけですから、背骨の隣の筋肉はまるでもう一つの命令系のように働くことになります。
つまり、ちょっとした筋肉の凝りの蓄積が、重大なトラブルにつながる可能性があるということです。
 
反対に、この部分に少しのマッサージを行なうことで、自律神経失調症やウツ病的な状態がよくなる場合がある理由も、身体の凝りが原因で症状が起こる事例だったと推察できます。

<その18>は、背骨の周りの筋肉の緊張を継続させるエネルギーを取り除くためのものです。
これを実施することで、身体の統制権を、再び脳に帰属させることができます。
なお、今回の<その18>は、<その17>までの処置を行っていなくても機能します。また<その3><その5>と一緒に組み合わせて行うと、柔軟体操の効果があがりやすくなります。併せてお試しください。

 

補足Q

実は、ライト療法は<その18>と<その21>の二つが、重要度で他のセットをほとんど凌駕してしまっている設定になっています。
基本的に<その18>の反応点は、<その1>から<その17>までを、通しで何回かやってみて、はじめて出てくる反応点なのです。<その18>の反応点は、奥の奥にあるので、身体が健全な状態にならないと浮いてきません。オイルを塗る範囲も広いし、部位も多いです。
その代わり最初から浮いている反応点に関しては<その17>までの治療を行なわなくても治療できます。
つまりライト療法はそのセットにおいて<その1>から<その17>と<その18>以降の2つに分けることができるということです。

例えば誰かが頭痛になったとします。そして頭痛の痛みのせいで不機嫌になっています。その不機嫌な感情、つまり精神的なストレスが頭痛を悪化させるとします。
肉体的な問題であるはずの頭痛が精神的な問題を生み、さらに肉体的な問題を悪化させている状況です。

こうなると、もはやこの人の頭痛は肉体的な問題であると同時に精神的な問題であるといえます。
実は慢性的な苦痛に悩んでいる患者さんのほとんどはこの状況にいます。
苦痛の原因が肉体と精神をまたいでしまっている状況です。

<その18>以降のセットはこのような状況を打破する為の治療セットとご理解ください。
ですから<その1>から通しで行なわなくても<その18>から始められるようになっています。

このセットは背骨に対するマイナスの影響力の除去になります。
背骨・脊髄が持つ脳からの正しい情報をキャンセルさせるようなものが、背骨の両脇の脊柱起立筋に凝りとして存在するわけです。
脊椎の一個一個から神経が出ているので、そのトラブルが起きる可能性は、脊椎の数だけあることになります。
脊椎骨の一個一個すべてに凝りができているとしたら、背骨の脇にもう一本背骨があるような現象、場合によれば背骨を挟んで左右両脇に1本づつ余計に背骨があるような状態になります。
 
背骨のなかにある中枢神経系とは、また別な命令系ができているのとほぼ同じことが起ります。背骨の脇に問題があるというのは、きわめて大きな問題なのです。
本来の脳の命令を正しく伝えていないことになるのですから。

ですから、脊柱起立筋の凝りが取れた場合の治療効果は高いのです。