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Vol.9 病状を決定する要素

<その9>で処置する場所は、眉毛並びになります。
 
この眉毛の元の部分から、12対ある脳神経の一つである三叉神経の第一枝がでています。三叉神経は痛覚神経(一部は運動神経)ですが、人体の感覚神経のなかで最も感覚を鋭く脳に伝える神経です。

痛みが強いと、それに比例して皮膚や筋肉の緊張は強くなります。
 
問題になるのは、痛みが強いと皮膚や筋肉の緊張状態が継続する場合があることです。そして、継続した緊張状態では、再び痛みを誘発するといった現象が起きやすくなります。
 
この性質が、人間の身体でいちばん厄介なところです。

たとえば、ある人が痛みは強いけれど病気として重くはない症状になった場合、その症状が治ったとしても皮膚や筋肉の緊張は残り、今度はそれがほかの病気の原因になるという現象を起こすのです。
 
「怪我をしてから体力がなくなった」などという話はよくあることです。
古傷などは、その典型といえるでしょう
 
逆に重病であっても痛みが少ない症状の場合や、または痛みが少なく処置ができた場合は、次に続く疾患は生まれにくいのです。
 
結論として、実際の病気の重さよりも、痛覚などの感覚のほうが身体の仕組みとしては優先されてしまう傾向があるということです
 
ですから、眉の部位の皮膚や筋緊張を緩めることは、結果として痛みの記憶のようなものが原因となる疾患を取り除きやすくします。
 
ある意味、過去・現在・未来の身体の異常は、顔面に出るとも言えるのでしょう。
 
この部分の処置をすることにより、顔面の緊張をゆるめて、全身的な緊張の緩和をはかります。


補足H

ある種の緊張感というのは残りっぱなしになる性質があります。
わかりやすい例でいうと、感覚的な痛みというものは記憶に残ってしまうので、本来なら痛みが去れば痛みに関係した部位の緊張も去るはずなのですが、特に顔面部に関していうと緊張感が残る傾向があります。
 
とくに三叉神経に関係の深い眉の部分は、しかめていると他の部分も釣られて緊張します。

結果眉の緊張というのは全身的な病気の原因になります。なぜなら、ここは特に痛みの感覚を鋭く脳に送る部分だからです。
 
眉を始終緊張させている要因として、不摂生とストレスがあげられます、人間は精神的なストレスの代表である怒りを感じると、アドレナリンという物質が副腎髄質からでます。これは基本的には、逃走か戦闘のために使われるホルモンで、それが血中に放出されると血糖値が高くなります。
 
ブドウ糖を血中から筋肉に移管することで、物凄く元気に動けるようになるのです。その元気に動けるその条件を、『逃げるか、戦うかに使え!』というホルモンなのです。
 
しかし、現実世界では、腹が立ったからといって目の前の人を殴ってしまったらとんでもないことになります。基本的に我慢するしかありません。
 
では、せっかくアドレナリンで濃くした血液をどうしたらいいのかといえば、その処分を請け負うのが肝臓なのです。
ですからストレスがあると肝臓がオーバーワークして、身体に関する感覚が鈍くなってしまうので、不摂生が出来るようになってしまいます。
 
言い換えれば、ストレスがあればあるほど、大酒飲みになれます。「これを飲んだら身体に悪いだろう」というサインだけが、脳に届かなくなってしまうのです。
 
これが病気へと到る悪循環の始まりです。
 
そう考えていくと、身体の病気はすべて、精神的なストレスが原因なのかもしれません。実際に身体のなかでは、このような精神的な問題と肉体的な問題を分かち難いと思わせる循環が起こっています。
 
「苦痛」というものは肉体的なものであると同時に精神的なものなのです。
 
総括すると、眉の周辺にある三叉神経の興奮が治まれば、脳の興奮が収まり、全身的に筋肉がゆるむということになります。